インクルーシブとは異質なものが交じり合って美しい様相を示す状態のこと。高齢者も子どもも、外国の人も病気療養中の人も、求職中の人も、障がいのある人も・・・どんな状況にあっても社会から排除されることのない“色々な人がいて当たり前”、様々な人が織り成す豊かな地域社会の実現は「一人ひとりが尊重され、自分のニーズを満たしあう社会のあり方」につながると考えました。私たちはそういう社会を「インクルーシブ地域社会」と呼び、目標にしています。耳慣れないフレーズかもしれませんが、ぜひ皆様も「インクルーシブ地域社会」ってどんな社会かイメージしてみてください。
さて、生活クラブ運動グループはこれまで、市民主体の社会をつくることを共通目標に、必要とされる社会機能を地域に事業主体を形成しながら生み出し、運動グループとして相互に連携することで市民自治の主体を広げ、問題解決の幅を広げてきました。何より実体をつくり実践していることが私たちの強みです。これらの地域資源があるのとないのとでは、その地域に暮らす人にとっての安心感も違ってくるのではないでしょうか?私たちの意にかなった資源ができるだけ多く身近にあるようにしていきたい!それを誰かがやってくれるのを待つだけでなく、市民が自ら参加し、利用するまちづくりの実体をつくっていきたいと考えています。そのために必要な情報の受発信や人材育成、資金援助のしくみなど、地域で行う活動を後押しするための中間支援機能を担うのがインクルーシブ事業連合の役割です。安心できる人の関係性は今回の東日本大震災でも明らかになったように、人が生きていく上でとても大切な要素です。新たな機能(事業)づくりは人の関係性も広げ、つながりをつくることにも通じます。いざという時にも地域でたすけあえる関係をたくさんつくっていきましょう!