インクルーシブ事業連合2017福祉ツアー報告(インクルーシブ通信VOL.22より)

 団地を一つの大きな家族に・ぐるんとびー駒寄(藤沢市)

日本で初めてUR団地の一室で「訪問」「通い」「宿泊」を組み合わせて、自宅での暮らしをサポートする小規模多機能型居宅介護を2015年に開設。代表取締役で理学療法士の菅原健介さんにお話を伺いました。

 

3LDK(93㎡)の居室を200万円かけて改修。しかし、このように居室以外の用途に使うことは様々なハードルがあるため難しく、2年経ってもこのような事例は広がっていないとのこと。

現在、利用登録者は29名。スタッフは看護師11名、理学療法士3名、作業療法士2名を含む常勤11名、非常勤21名の体制で、シングルマザーをはじめ、子育て中のお母さんも活躍中。また、空室を借りてシェアルームにし、利用者2名とスタッフが暮らしています。

好きな事へのつながりを取り戻すことで人は元気になる、と菅原さん。生活が不自由になったことで、諦めていた“好きなこと”を、できるようにサポートする。「死んでもいいから好きな事をしたい!人がやりたいことを止めるのが医療なのか!」と訴える末期がんの男性がプールで泳ぎたいという願いをかなえるために奔走。思いを実現し、プール仲間に声をかけられ、その方の目は輝いていたそうです。要介護3の女性は「宝塚を見に行きたい」と1年ほどプール通いを続け、元気になって歩けるように。40%の方の要介護度が改善されているそうです。

「ぐるんとびー駒寄」には、子どもたちもやって来て様々な企画も行われています。子どももおとなも高齢者も障がい者も、互いにそれぞれの弱みと強みを理解し、助け合い、学び合う。そんな地域の拠点づくりが、超高齢社会をみんなで乗り切る道につながるのではないでしょうか。

インクルーシブ事業連合事務局 平岡晴子